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2022年の春高バレーを勝手に振り返る

今年の春高バレー。コロナ禍の影響で、各校とも十分練習が積めていないから、勝手にレベルが低い(だろう)と思ってました。


現に、バレーボールスクールでレッスンをしていて、自分の見てきた子供たちを比べると、伸びる時期に練習できていない影響が出てるなーと感じていたんですが、やはりトップチームの子たちというのは、そんな中で自分にできることを探し、筋力トレーニングをしたりしながら、練習を積んでいたんですね。


逆境をチャンスに変えて頑張った子たちが活躍できたんだなー。。。と。


大会前、テレビやYouTubeなどで、出場校の情報がいっぱい流れていて、中には練習風景がアップされているものもあり、各チームの特徴などを知る機会がありました。


ひと昔前とは、明らかに高校バレーというものが変わってきているなと感じました。


努力・根性などのスポ根が長く根付いている日本のバレーボールですが、より理論的・効率的な考え方に変わってきています。


今の子供たちが「ええからやれや!」では動かなくなってきているからです。


「こうだからこう」と理屈を理解して納得した方が、自主性も生まれ、考えて行動するようになるのだと思います。


そういう意味では、ひと昔前は、とりあえず言われたとおりにやって、痛い目に合って学ぶ時代から、失敗する前にきっちり下準備をすることで学びながら成長するといった時代になったという感じでしょうか。ちょっとニュアンスが表現しにくいですが…。


もちろん、『負け=失敗』だとすれば、失敗から学ぶことは昔と変わりはないのですが、言われたとおりにやらなくて「ほれ!見たことか」「先生の言ってることは正しかった」という学びと、自分で納得して取り組んできたのに「まだ足りなかった」「もっとこうしなきゃいけなかったんじゃないか」という学びでは、大きく違ってくるのだと思います。


オリンピックのメダル獲得数に象徴されるように、今、日本のスポーツ界は成長しています。陸上、卓球、バドミントン、体操、新競技となったスケボーやBMX、サーフィンなどでも日本人選手が活躍しています。バレーボールは、これまで少し遅れをとっているように感じてましたが、男子バレーの活躍は日本スポーツ界成長の波に乗っていると思います。


今回の春高で、男子は波乱が多い印象でしたが、それはメディアが煽った前評判と違っただけであり、強いチームが勝ちあがってきたことに間違いありません。


僕が見た練習動画は『鎮西』『東山』『東福岡』の3校ですが、非常に対照的な練習でした。どれも優勝候補と言われていた屈指の強豪です。


鎮西高校は終始静かで、常に『声を出す』というような強豪あるあるの雰囲気ではありませんでした。必要なときに必要な分だけ声を出し、コミュニケーションを取っているので、「ウェーイ!」みたいな男子特有の掛け声はありません。練習はトレーニングに割く時間も長く、ボール練習も「この練習変わってるなー」というような練習もなく、チームスローガンでもある『あたりまえのことをあたりまえに』という練習を淡々とこなしているようでした。練習時間も短時間集中型で、全体練習が終わってからの自主練には長く時間を割いているようでした。


東福岡高校は、鎮西とは対照的なほど、活気あふれる雰囲気で、「試合であるある」な場面をこと細かく想定して、それを徹底的に反復するもので、「そんな1セットに1本あるかないかじゃん!」というような場面を大切に練習しているものでした。「こりゃ強いわ」と思いました。


東山高校は、元Vリーガー、中央大学監督を経て、OBの松永コーチが加わり、理論的で、かつ専門用語も覆う飛び交う中で、よりトータル的な動きを重視した内容で、いかにも近代的なものでした。


練習量では東福岡、質の高い近代バレーという意味では東山、鎮西の強さはどこにあるのかよくわからない…というのが僕の感想です(笑)


3校3様の練習なので、どれかを真似して強くなるものでもないんだろうと思います。


要はそこに集まった選手たち、自分たちのやってきたことを信じて、「自分たちのやってきた練習が正しかったと証明したいと思える場所」が春高の舞台なのだと思いました。


改めて、スポーツに正解はないなーと感じた男子大会でした。


一方で女子は、男子ほど変革していない印象。順当に強豪と言われているいるチームが勝ち上がりました。ロンドン五輪メダリストの竹下さんが警鐘を鳴らしているように、「今変わらなければ日本の女子バレーは衰退してしまう」と言っているように、その土台となっている学生バレーに変革が必要なのだと思います。


僕自身も『女子は徹底管理が必要』と思っていました。いわゆる『やらされるバレー』で徹底管理して『言うことをきかせる』ものだと。


でも、それではダメなんだと思います。世界の舞台で、アンダーカテゴリーは常に世界上位です。学生バレーは世界トップレベルなのです。でも、シニア代表になると世界に大きく水をあけられています。


その違いはなんなのか?僕は、日本のバレーが学生バレーで完成形となり、より緻密に、よりパワフルになっているのがシニアチームなのです。やな言い方をすれば、「学生時代の貯金でベレーをしている」という意味。


多様性の時代に逆行するような考えですが、「男子は言うことをきくけど、女子は言うことをきかない」というのが、僕がこれまで経験してきた男女の違いです。男子は素直、女子は強情とでもいいましょうか。


「足はこうだよ」「腕はこうだよ」と言って、フォームを矯正しようとしても、女子は言うことをききません。理論的に説明して「わかりました」と返事をしてもやらない(笑)


僕は一応矯正を試みますが、どこかで「女子だからしゃあないか」と諦めて、その子のフォームを変えずに生かす指導にシフトしているのですが、それではいけないのかもしれないと感じています。


幸い、この1月から女子中学生の部活動指導がスタートしました。これは、『女子の指導を見直してみなさい』というお告げなのかも?


「言うことをきかない」ではなく、子供がフォームを直したいと思わせ切れていない僕の伝え方を変えろと…。


現代のバレー、現代の子供と向き合い、時代に合った指導を考えていこうと学んだ春高バレーでした。


 
 
 

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